帰ったよー

適度に涼しかった実家からクソ暑い東京に舞い戻ってきたよ。以下帰省顛末記。昨日の日記を読んでいない方は先にそっちから読んで下さいませ。


3年ぶりに見た妹は変わってなかった。昨日あれほどどう接しようかと悩んでいたのに、いざ実家の玄関を開けると、


妹:「あ、おかえりー」
俺:「ん、ただいま」


このやりとりだけでだいたい通じ合ってしまったのだ。たったこれだけで通じ合えてしまうなんて、兄妹の絆って自分が思っていた以上に強かったんだなあ。ちょっと解説すると、上の自分の台詞で、妹が前と変わらない態度だったことを察した部分が「ん」で、ちょっと照れてぶっきらぼうな物言いながらも安心した気持ちが「ただいま」に出ていたのかな。妹も軽く笑っていたけど、多分自分も結構な具合で笑顔だったんだろうなあ。恥ずかし…。


一方、兄としては妹の婚約者がどんな馬の骨なのかが心配だったのだけど、チャラチャラしてなくて誠実そうな奴だったので一安心。とりあえず彼には「これからしっかり頼むぞ」と肩をたたいてプレッシャーをかけておいた。ただ、もし逆に自分が言われる立場だったら、確実にドキッとするだろうなと後で考えて、ちょっと申し訳ない気持ちに。義理の兄なんだからそれくらいは許せ、義弟よ。


結納は結婚指輪の交換が一番胸が熱くなった。結婚するという事実をこれほどまでにまざまざと実感させられるイベントもないわけで、あんなじゃじゃ馬だった妹でも結婚するんだなあという可笑しさと、相手の家に嫁いでしまうんだなあという寂しさが去来して、なんとも複雑な心境にさせられた。自分ですらそうなんだから、親父はもっときつかったんだろうな…。そう言えば、結納品が恐ろしく豪華で心底驚いた。思わず、これで自分が結婚するときはこの結納品を使いまわせるなと考えてしまったくらい。気が向いたら後で写真をアップしようかな。



そんなこんなで結納も両家顔合わせも滞りなく終了。そう言えば、妹に真っ先に言わなきゃいけない言葉を、ずっと言っていなかったことに気付く。せっかく3年ぶりに顔を会わせておいて、あの言葉を言わなかったら帰省の意味がほとんどないじゃないか。結局東京に帰るために駅の改札をくぐる寸前になって、ようやく言うことができた。


俺:「あ、ずっと言い忘れてたんだけどさ…結婚、おめでとう」
妹:「…うん!」


そのときの妹の笑顔は、多分一生忘れないだろう。やっぱり、あいつも兄貴の口からおめでとうという言葉を聞きたかったんだな…。この短いやり取りだけで、3年分の空白が完全に埋まったような気がして、ものすごく胸があたたかくなった。そんななんとも言えない充実した余韻を残しつつ、妹に背を向けて一人改札をくぐった後で、心の中でこうつぶやいた。


「幸せになってくれよ…」



…えーと、ここで終われば普通に良い話で終わるんですが。



実はそんなやりとりの直後に、キオスクで娘。が表紙のTVガイドを手にとって萌えてしまったわけで…。やっぱりヲタって不治の病なのだと改めて実感。いやこれは、この帰省のタイミングを図ったかのように、地域別に表紙のパターンを分けるTVガイドの策略が悪い!


こんな姿、絶対に妹にはみせられないよなあ…。


TVガイドの中身に関しては、明日にでも表に書く予定でーす。